アンティーク　印刷用　石板　A [oje-1056]

フランスで買い付けましたアンティークの印刷用　石板です。石版印刷は、18世紀の末期になってボヘミアのアロイス・ゼネフェルダーという人が石版印刷を完成させました。別名「リトグラフ」です。当初は、インキを練るための台として使っていた石灰石を、凸版印刷に利用できないかという発想から始まったのですが、試行錯誤の末、水と油の反発を利用して平版印刷をおこなうことに成功したのです。木版は凸版、銅版は凹版なのですが、この石灰石は表面が平らな平版だというところが、画期的な発明とされる所以です。脂肪性（油性）の薬剤で絵柄を描き、その上に硝酸溶液を塗ると、石灰石の炭酸カルシウムと反応して脂肪酸カルシウムができます。この脂肪酸カルシウムが水をはじく性質をもっていて、親油性のインキが乗りやすくなり、その他の絵柄のない部分は、保水性に富んだ酸化カルシウムとなって、水を受け付けます。石灰石の表面を水に濡らしてから印刷インキを載せると、絵柄の部分だけにインキが付いて紙に転写できる状態になるそうです。経年による風合いが非常におしゃれなアイテムで、お部屋やショップ等のディスプレイとしておすすめです。状態ですが、経年による劣化、小傷や擦れ、汚れ、打痕跡、欠け等といった使用感はありますが雰囲気を損なうような目立つダメージもなく問題ない状態かと思います。ただあくまでアンティークになりますのでご理解いただける方のご購入をお願いします。